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Gloture
商品PRの基本

商品PRとは?広告との違いと、新商品PRを始める前に整える準備

商品PRと広告の違い、新商品PRの進め方、依頼前に整理すべき情報、PR予算30万円〜の考え方まで。新商品を控えたメーカー・ブランドの担当者向けに、実務の順番で整理します。

Gloture編集部公開 約5分

商品の説明 → 商品のストーリー

スペックの説明多機能・高性能・最先端のゲーミングチェア
商品のストーリー近未来的なサソリ型ゲーミングチェア
届く先メディア・生活者の信頼
  • 広告との違い
  • 新商品PRの5段階
  • 整えておく5つの情報
  • PR予算30万円〜
目次
  1. 商品PRと広告は、何が違うのか
  2. 新商品PRは、どんな順番で進むのか
  3. 始める前に整えておきたい5つの情報
  4. 例:商品の説明を、商品のストーリーに変える
  5. 新商品PRでつまずきやすいところ
  6. PR予算は、どう考えればよいか
  7. PR会社に相談する前に、決めておくとよいこと

この記事の結論 商品PRは、新商品を「媒体が取り上げたくなる情報」に整えて届ける仕事です。広告と違い、掲載するかどうかを決めるのはメディア側。だからこそ成果を分けるのは、配信の量よりも「誰の、どんな場面の、何が新しいのか」を言葉にできているかどうかです。

商品PRと広告は、何が違うのか

広告は、媒体の枠を買って、伝えたい内容をそのまま載せる手段です。掲載は確実で、表現も時期も自社でコントロールできます。一方の商品PRは、メディアや書き手に商品情報を届け、記事や番組として取り上げてもらうための活動です。掲載の判断は編集者や記者に委ねられます。

広告と商品PRの違い

枠を買う

広告

掲載を決めるのは
自社(枠を購入)
表現のコントロール
できる
費用の対象
掲載枠
読み手の受け取り方
「広告」として読まれる
結果
掲載は確約される
取り上げてもらう

商品PR

掲載を決めるのは
媒体の編集者・記者
表現のコントロール
できない(媒体の視点で書かれる)
費用の対象
情報の設計と届ける仕事
読み手の受け取り方
第三者の紹介として読まれる
結果
掲載は約束できない

どちらが優れているという話ではありません。発売直後に確実に露出したい場面では広告が強く、商品の意味や背景を伝えて信頼を積み上げたい場面では商品PRが向いています。新商品の立ち上げでは、まず商品PRで「語られ方」を整え、その言葉を広告や販売ページにも流用する、という順番がうまくいくことが多いと感じています。

なお、インフルエンサーやレビュアーへの依頼を伴う施策は、2023年10月1日から景品表示法のステルスマーケティング規制の対象です。事業者による表示(広告)であることが一般消費者に分かるようにする必要があり、規制の対象になるのは依頼した事業者側です。PRと広告の境界があいまいな施策ほど、表示の設計を最初に決めておきましょう(消費者庁)。

新商品PRは、どんな順番で進むのか

商品や体制によって細部は変わりますが、Glotureでは新商品PRを次の5段階で考えています。

新商品PRの5段階(Glotureの進め方)

  1. 1

    商品情報の整理

    商品ページ、資料、スペック、開発の背景

  2. 2

    商品ストーリーの設計

    誰の、どんな場面を、どう変えるか

  3. 3

    PR配信とメディアアプローチ

    リリース配信と、媒体への個別の案内

  4. 4

    記事化の機会をつくる

    自社メディアModern-Gでの紹介を含む

  5. 5

    掲載の整理と次の打ち手

    レポート化し、販売ページや営業資料へ

3の「届ける」に入る前に、1と2に十分な時間を使うことが成果を分けます。

3段階目の「配信」と「個別のアプローチ」の使い分けは、PR配信とメディアアプローチの違いで詳しく解説しています。

始める前に整えておきたい5つの情報

PR会社に相談する場合も、社内で進める場合も、次の5つが言葉になっていると、その後の精度が大きく変わります。

1. 誰の、どんな場面のための商品か

「20〜40代の男性向け」のような属性だけでは、編集者は記事を想像できません。「在宅勤務で、夕方になると腰が重くなる人の、仕事終わりの30分」のように、使う場面まで描けると、媒体ごとの切り口が見えてきます。

2. 何が新しいのか(ニュースの核)

「高性能」「多機能」は、どの商品も言っています。日本初、新しい素材、これまでにない形、価格帯の常識を変える、といった「新しい事実」をひとつに絞ります。ひとつに絞れないときは、商品より先に伝え方の整理が必要なサインです。

3. それを裏づける根拠

試験データ、認証、開発期間、海外での販売実績、受賞歴など、主張を支える事実です。根拠のない最上級表現は、媒体側で削られるか、記事化そのものが見送られます。

4. 媒体がそのまま使える素材

白背景の商品写真、使用シーンの写真、動画、スペック表、可能であれば貸出用のサンプル。素材が揃っていないと、興味を持たれても記事になりません。具体的な項目はガジェット商品のPR素材チェックリストにまとめています。

5. 発売日と、どこで買えるか

発売日、価格、販売場所(自社EC、モール、店舗、クラウドファンディングなど)が決まっていないと、読者が行動できない記事になってしまいます。販路の考え方は日本で新商品を売る前に考える販路設計で整理しています。

例:商品の説明を、商品のストーリーに変える

Glotureが紹介してきたサソリ型のゲーミングチェア「SCORP」は、スペックだけを並べると「多機能・高性能・最先端のゲーミングチェア」になります。正確ですが、どの媒体にも同じ文章が届き、印象に残りません。

これを「近未来的なサソリ型ゲーミングチェア」と言い換えると、形そのものが見出しになり、ガジェット媒体は造形と機構を、インテリアやライフスタイルの媒体は部屋に置いたときの存在感を、それぞれの視点で書きやすくなります。機能を削ったわけではありません。読み手が最初に思い浮かべる「絵」を決めただけです。

新商品PRでつまずきやすいところ

  • スペックの羅列から始めてしまう 仕様は記事の後半で必要になる情報です。最初の一文には向きません。
  • 発売直前に動き始める 雑誌やテレビは制作に時間がかかります。発売日が決まった時点で、PRのスケジュールも逆算して決めておくのが理想です。
  • 販路が決まっていない 掲載されても買える場所がなければ、話題は売上につながりません。
  • 「話題になれば売れる」と考える PRは認知と信頼をつくる手段です。販売ページ、在庫、問い合わせ対応まで含めて準備して、はじめて成果になります。
  • 掲載を前提に計画を組む どの媒体に載るかは、最終的に媒体が決めます。掲載がなかった場合の次の打ち手まで用意しておくと、計画が崩れません。

PR予算は、どう考えればよいか

Glotureへのご相談は、PR予算30万円以上の案件を対象としています。金額によって、力を入れられる範囲はおおむね次のように変わります。決まったパッケージではなく、商品と目的に合わせて組み立てる前提の目安です。

PR予算の目安 重点を置きやすいこと
30万円〜50万円 商品ストーリーの設計、プレスリリースの作成・配信、基本的なメディアアプローチ、掲載のレポート
50万円〜100万円 より踏み込んだメディアアプローチ、ストーリーの作り込み、Modern-Gでの紹介の企画、段階的なキャンペーン設計
100万円以上 日本でのローンチ全体のPR設計、複数フェーズのPR、メディア・レビュアーへの幅広いアプローチ、クラウドファンディングや小売と連動したPR、詳細なレポート

どの金額でも、メディア掲載や売上、クラウドファンディングの達成、店頭での取り扱いを約束することはできません。約束できるのは仕事の中身です。

PR会社に相談する前に、決めておくとよいこと

PR会社に相談する前に決めておくこと

  • 今回のPRで一番伝えたい「新しい事実」
  • 発売日・販売場所・価格
  • 掲載後に読者を案内する先(販売ページ、クラウドファンディング、店頭)
  • 素材を用意する担当と、問い合わせに対応する担当
  • 予算と、その中で最優先にしたいこと

すべて決まっていなくても構いません。決まっていない部分を把握しておくと、最初の打ち合わせから具体的な話ができます。

この5点は、Glotureの商品PR相談フォームで伺う内容とほぼ同じです。

この記事は、株式会社Glotureの商品PR支援経験をもとに編集しています。