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PR配信・メディア

PR配信とメディアアプローチの違い:配信だけでは掲載が増えない理由と使い分け

プレスリリースのPR配信と、記者・編集者への個別のメディアアプローチは役割が違います。それぞれでできること・できないこと、新商品で組み合わせる順番を実務目線で解説します。

Gloture編集部公開 約4分

ふたつのルート

PR配信一斉に、公式情報として
メディアアプローチ個別に、媒体ごとの切り口で
ゴール記事・番組での紹介
  • できること・できないこと
  • 使い分けの判断
  • 新商品での5ステップ
目次
  1. PR配信でできること、できないこと
  2. メディアアプローチとは何をする仕事か
  3. 2つの違いを一覧で
  4. 配信だけでは掲載が増えにくい理由
  5. 配信だけで十分なケース、アプローチが必要なケース
  6. 新商品での組み合わせ方:5つのステップ
  7. メディアアプローチで気をつけたいこと
  8. Glotureでの進め方

この記事の結論 PR配信は「公式情報を広く、記録に残る形で出す」手段で、メディアアプローチは「特定の媒体の担当者に、その媒体向けの切り口で届ける」手段です。新商品で記事を増やしたいなら、配信は起点であってゴールではありません。配信と個別のアプローチを、決めた順番で組み合わせることが成果を分けます。

PR配信でできること、できないこと

PR配信は、プレスリリースを配信サービスや自社サイトを通じて公開し、登録している媒体や記者に一斉に届ける方法です。PR TIMESのような配信サービスを使うのが一般的です。

PR配信が得意なのは、次のようなことです。

  • 発表日と内容を、公式情報として一度に公開できる
  • 配信サービスや提携サイトに掲載され、検索で見つかる一次情報になる
  • 取引先、投資家、採用候補者など、メディア以外の相手にも同じ情報を届けられる
  • 後から「いつ、何を発表したか」をたどれる記録になる

一方で、配信だけでは難しいこともあります。

  • 特定の編集者や記者に、確実に読んでもらうこと
  • 媒体ごとに切り口を変えること(同じ文面がすべての媒体に届きます)
  • サンプルの貸出や取材の調整、写真素材の個別の手配
  • 「なぜ今、この媒体で取り上げる価値があるのか」を相手に合わせて伝えること

メディアアプローチとは何をする仕事か

メディアアプローチは、商品と相性のよい媒体と担当者を選び、個別に情報を届ける仕事です。具体的には次のような作業が含まれます。

  1. 商品に合う媒体を選ぶ(テック・ガジェット、ライフスタイル、デザイン、専門誌、テレビの情報番組など)
  2. 媒体ごとの過去の記事や特集を読み、どの切り口なら扱いやすいかを考える
  3. 担当者に、その媒体向けに短くまとめた案内を送る
  4. 関心を持たれたら、サンプル貸出、追加の写真、開発者への取材などを調整する
  5. 掲載の確認、内容の事実確認、掲載後のお礼と次回の案内

PR配信が「放送」だとすれば、メディアアプローチは「一人ひとりとの会話」に近い仕事です。手間はかかりますが、記事化に必要な情報を相手の都合に合わせて渡せるのが強みです。

ふたつのルートは役割が違う

PR配信

一斉に、同じ内容を

  1. プレスリリースを完成させる
  2. 配信サービス・自社サイトで公開
  3. 公式情報・転載・検索での発見

メディアアプローチ

個別に、媒体ごとの切り口で

  1. 相性のよい媒体と担当者を選ぶ
  2. その媒体向けの案内を送る
  3. サンプル貸出・写真・取材の調整

● 記事・番組での紹介

PR配信は起点、メディアアプローチは記事化に必要な情報を相手の都合に合わせて渡す仕事です。

2つの違いを一覧で

2つの違い

放送

PR配信

届け方
一斉に、同じ内容を
主な成果
公式情報の公開、転載、検索での発見
必要なもの
完成したプレスリリースと素材
得意な場面
企業発表、業績、提携、イベント告知
手間
比較的少ない
会話

メディアアプローチ

届け方
個別に、媒体ごとの切り口で
主な成果
記者・編集者による記事、番組での紹介
必要なもの
媒体の理解、担当者との関係、素材とサンプル
得意な場面
新商品、体験して価値が分かる商品、雑誌・テレビ
手間
多い(調査、連絡、調整、フォロー)

配信だけでは掲載が増えにくい理由

記者や編集者のもとには、日々大量のリリースが届きます。その中から記事を書くかどうかは、件名と最初の数行で判断されることが少なくありません。全媒体に同じ文面で届くリリースは、どうしても「どの媒体にも少しずつ当てはまる」内容になり、特定の媒体にとっての必然性が弱くなります。

さらに新商品の場合、記事にするには写真の使用許諾、実機での確認、価格や発売日の裏取りなど、リリース本文以外の情報が必要です。配信を見て興味を持った担当者が、その場で問い合わせ先に連絡してくれるとは限りません。届けたあとに、こちらから必要な情報を差し出す仕事があって、はじめて記事になります。

配信だけで十分なケース、アプローチが必要なケース

すべての発表に個別のアプローチが必要なわけではありません。

使い分けの判断

配信中心でよいケース

  • 会社としての発表(資本提携、拠点の開設、体制の変更など)
  • 価格改定や販売店の追加など、事実を正確に残したいもの
  • 検索で見つかる公式情報を用意しておきたいもの

アプローチまで組み合わせたいケース

  • 新しいカテゴリの商品、写真だけでは良さが伝わりにくい商品
  • 雑誌の特集やテレビの情報番組での紹介を狙う場合
  • クラウドファンディングの公開や一般発売など、特定の日に話題を集めたい場合

新商品での組み合わせ方:5つのステップ

新商品の発表では、次の順番で組み立てると無理がありません。

新商品での組み合わせ方

  1. 1

    媒体リストをつくる

    テック、ライフスタイル、専門誌、テレビに分けて優先度をつける

  2. 2

    先行して案内する

    制作に時間がかかる媒体へ、情報解禁日を明記して

  3. 3

    発表日にPR配信

    解禁日に合わせて公式情報を公開

  4. 4

    個別にフォロー

    媒体向けの切り口とサンプル貸出の案内を添えて

  5. 5

    掲載を確認・記録

    販売ページや営業資料で使える形に

メディアアプローチで気をつけたいこと

  • 相手の媒体を読んでから連絡する 過去に扱った商品やコーナーを知らずに送った案内は、すぐに見分けられます。
  • 同じ文面を一斉に送らない それは個別アプローチではなく、手作業の配信です。
  • 追いかけすぎない 返事がないことも答えのひとつです。フォローは一度、要点を短く。
  • 貸出や取材の条件を先に決めておく 返却の要否、貸出期間、撮影の可否などが曖昧だと、相手の負担になります。

Glotureでの進め方

Glotureでは、PR配信プラットフォームでのプレスリリース配信に加えて、Gloture独自の150以上のTier 1/Tier 2メディアリスト(数値は当社調べ)へ直接情報を届けています。さらに、自社のガジェット・ライフスタイルメディア「Modern-G」での紹介を組み合わせ、最後に掲載レポートとしてまとめます。

PR予算30万円〜50万円の範囲では、配信と基本的なメディアアプローチに集中するのが現実的です。50万円以上になると、媒体ごとの切り口の作り込みやサンプル貸出の調整など、アプローチの深さに予算を回せるようになります。いずれの場合も掲載をお約束するものではありませんが、配信だけで終わらせない設計にすることで、記事になる可能性を高めることはできます。

PRの全体像を先に押さえたい方は、商品PRとは?広告との違いと、新商品PRを始める前に整える準備もあわせてご覧ください。

この記事は、株式会社Glotureの商品PR支援経験をもとに編集しています。