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Gloture
PR素材

商品PRに必要なプレスキットとは?メディア掲載前に準備すべき素材

商品PRのプレスキットに入れる17の項目を整理。商品概要・ストーリー・画像・動画・スペック・価格・FAQ・サンプル条件・媒体向け連絡先まで、メディアに連絡する前に揃えたい素材と渡し方を解説します。

Gloture編集部公開 約7分

プレスキット=記事を書くための材料一式

伝える商品概要・ストーリー・開発背景
見せる画像・使用シーン・動画・スペック
確かめる価格・発売情報・FAQ・連絡先
  • 17の項目
  • 惜しいプレスキット
  • 渡し方
  • 最終チェックリスト
目次
  1. プレスキットとプレスリリースの違い
  2. プレスキットに入れる素材
  3. よくある「惜しい」プレスキット
  4. 渡し方も素材のうち
  5. メディアに連絡する前の最終チェックリスト
  6. Glotureができること

この記事の結論 プレスキットとは、編集者や記者が商品を記事にするために必要な情報と素材を、ひとまとめにしたものです。プレスリリースが「お知らせ」だとすれば、プレスキットは「記事を書くための材料一式」。商品概要と商品ストーリー、画像・動画、スペック、価格と発売情報、会社情報、FAQ、サンプルの条件、媒体向けの連絡先までを、メディアに連絡する前に揃えておくと、問い合わせの往復が減り、記事化までの距離が縮まります。

プレスキットとプレスリリースの違い

プレスリリースは、新商品の発表を伝える文書です。発表日、商品名、価格、何が新しいのかを、短く正確に伝えることが役割です。

一方のプレスキットは、そのリリースを読んで「記事にしたい」と思った編集者が、追加の問い合わせをしなくても書き始められるようにするための素材集です。リリース本文に加えて、画像、動画、詳しいスペック、開発の背景、よくある質問、サンプルの貸出条件などをまとめておきます。

プレスキットの3つのまとまり

  1. 1伝える

    何の商品か

    • 商品概要
    • 商品ストーリー
    • ターゲットユーザー
    • 開発背景
  2. 2見せる

    どう見えるか

    • 商品画像
    • 使用シーン画像
    • 動画
    • スペック
  3. 3確かめる

    書くための確認

    • 価格・発売時期・販売チャネル
    • 会社情報・FAQ
    • サンプル条件
    • 媒体向け連絡先

締切が近い編集者にとって、「写真はどれを使ってよいのか」「税込価格はいくらか」「実機は借りられるのか」を確認する時間は負担になります。答えがすぐに見つからないと、別の商品を選ぶこともあります。プレスキットは、こうした小さな確認を先回りして減らすための準備です。

プレスキットに入れる素材

以下は、Glotureが新商品PRで確認している項目をもとにした一覧です。すべてを最初から完璧に揃える必要はありませんが、抜けている項目は「いつ用意できるか」まで決めておきましょう。

1. 商品概要

商品名(正式表記・カタカナ表記・読み方)、型番、カラーや容量などのバリエーション、価格、発売日、販売場所を、一目で分かる形にまとめます。商品名の表記がリリース、商品ページ、パッケージで揃っているかも確認します。表記がばらばらだと、記事の中の表記もばらばらになり、検索でも見つかりにくくなります。

2. 商品ストーリー

「誰の、どんな場面を、どう変える商品か」を、数行で説明できる文章です。スペックの羅列ではなく、読み手が使う場面を思い浮かべられる言葉にします。媒体によって切り口は変わるため、デザイン、機能、使う場面など、いくつかの角度から書いておくと、アプローチのときに使い分けられます。考え方は商品PRとは?広告との違いと、新商品PRを始める前に整える準備で解説しています。

3. ターゲットユーザー

年齢や性別だけでなく、「どんな暮らし方・働き方をしている人か」まで書きます。編集者は自分の媒体の読者と重なるかどうかを見ています。ターゲットがはっきりしていると、媒体側も「うちの読者に合う」と判断しやすくなります。

4. 商品画像

白背景の商品写真(正面・斜め・背面・側面)、ディテール写真、パッケージと付属品の写真を、高解像度で用意します。サイズ感が分かる写真(手に持った状態、机の上など)は、意外と抜けやすい素材です。

5. 使用シーン画像

実際に使っている場面の写真です。ライフスタイル系の媒体では特に使われやすい素材です。人物が写っている場合は、モデルの肖像の使用範囲を事前に確認しておきます。日本の住まいや暮らしに合った場面だと、日本の読者にも伝わりやすくなります。

6. 動画

動作や使い方が価値になる商品では、30〜60秒程度の短い動画があると、Web記事、SNS、テレビの企画検討のいずれにも使いやすくなります。横型と縦型の両方、音声なしでも伝わる構成にしておくと、使われる場面が広がります。

17項目を4つに分けると

  1. 11〜3

    何の商品かが分かる

    • 商品概要
    • 商品ストーリー
    • ターゲットユーザー
  2. 24〜6

    見て伝わる

    • 商品画像
    • 使用シーン画像
    • 動画
  3. 37〜11

    事実を確かめられる

    • スペック・価格・発売時期
    • 販売チャネル
    • 会社情報
  4. 412〜17

    記事を書き始められる

    • 開発背景・FAQ
    • サンプルの条件・プレスリリース
    • 媒体向け連絡先・掲載後の活用

7. スペック

サイズ、重量、バッテリー容量と駆動時間(測定条件)、充電方式、接続方式、素材、防水等級、付属品、保証期間などを、単位まで揃えて表にします。電気製品や無線を使う製品では、日本で販売するために必要な認証(PSEマークや技適など)の取得状況も記載します。電気用品安全法では、対象製品はPSEマーク等の表示がなければ販売も販売目的の陳列もできないと定められています(経済産業省、総務省)。取得予定の場合は、その旨と時期を正直に書いておきます。

8. 価格

税込価格を明記します。税抜価格を併記する場合は区別がつくようにします。クラウドファンディングの先行価格と一般販売価格がある場合は、それぞれの条件と期間を書き分けます。

9. 発売時期

発売日、予約開始日、クラウドファンディングの公開日など、読者が行動できる日付を書きます。情報解禁日(エンバーゴ)を設ける場合は、資料の冒頭とメール本文の両方に明記します。

10. 販売チャネル

自社EC、ECモール、店頭、クラウドファンディングなど、どこで買えるのかを書きます。記事を読んだ人がその場で検索したときに、受け皿が整っていることが大切です。販路の考え方は日本で新商品を売る前に考える販路設計で整理しています。

11. 会社情報

会社名、所在地、Webサイト、代表者、事業内容。海外ブランドの場合は、日本での販売元や輸入元も記載します。

12. 開発背景

なぜこの商品をつくったのか、どんな課題から始まったのか。開発者や代表者のコメントがあると、記事の中で使いやすくなります。取材を受けられる人がいれば、その旨も書いておきます。

13. FAQ

編集者や読者が抱きそうな質問と答えを、5〜10項目ほど用意します。「他社製品と何が違うのか」「日本の電源で使えるか」「保証はあるか」「どこで修理できるか」など、問い合わせで繰り返し聞かれそうなことから書きます。

14. サンプル提供の可否

貸出か提供か、台数、期間、返却の要否、撮影や分解の可否を決めておきます。条件があいまいなまま貸し出すと、媒体側の負担になります。

レビュアーやインフルエンサーに商品を提供して紹介を依頼する場合は、景品表示法のステルスマーケティング規制に注意が必要です。事業者の表示であることが一般消費者に分かるようにする必要があり、規制の対象になるのは依頼した事業者です(消費者庁)。編集部による独立した記事とは扱いが異なるため、依頼の段階で表示の方法を決めておきます。

15. プレスリリース

キットの中心になる文書です。見出しには「何が新しいのか」をひとつだけ入れ、本文の最初の段落で、商品名、価格、発売日、販売場所が分かるようにします。

16. メディア向け連絡先

媒体向けの窓口(担当者名、メールアドレス、電話番号)を、読者向けの問い合わせ先とは分けて記載します。返信の目安も書いておくと親切です。

17. 掲載後の活用

キットは掲載前だけのものではありません。掲載された記事を整理する掲載レポートの形式も、あらかじめ決めておきます。どの媒体に、いつ、どんな切り口で紹介されたかをまとめておくと、販売ページや営業資料、小売店との商談でも使えます。

よくある「惜しい」プレスキット

惜しいプレスキットと、使いやすいプレスキット

惜しい例

  • 画像はあるが、使用条件が書かれていない
  • 税抜価格だけが書かれている
  • 商品名の表記が資料ごとに違う
  • 問い合わせ先が代表メールだけ
  • サンプルの条件が決まっていない

使いやすい例

  • 画像の使用範囲・期間・クレジットが明記されている
  • 税込価格と発売日がすぐに分かる
  • 正式表記とカタカナ表記が揃っている
  • 媒体向けの担当者と返信の目安がある
  • 貸出台数・期間・返却の要否が決まっている

渡し方も素材のうち

素材が揃っていても、渡し方が煩雑だと使われにくくなります。

  • ダウンロードURLは一つにまとめる
  • フォルダ名とファイル名に中身が分かる名前をつける(例:商品名_正面_白背景.jpg)
  • 閲覧に申請やログインが必要な共有方法は避ける
  • 画像の使用条件(使用できる範囲と期間、クレジット表記の要否)を同じ場所に置く
  • 情報解禁日がある場合は、フォルダの先頭にも明記する

メディアに連絡する前の最終チェックリスト

メディアに連絡する前の最終チェックリスト

伝える情報

  • 商品概要と正式な表記
  • 一文で伝わる商品ストーリー
  • ターゲットユーザー
  • 開発背景とコメント
  • FAQ(5〜10項目)

見せる素材

  • 白背景・ディテール・サイズ感の画像
  • 使用シーン画像(使用条件つき)
  • 30〜60秒の動画
  • 単位まで揃ったスペック表と認証状況

確認のための情報

  • 税込価格・発売時期・販売チャネル
  • 会社情報(海外ブランドは販売元も)
  • サンプルの貸出条件
  • 媒体向け連絡先
  • プレスリリース
  • 掲載レポートの形式

ガジェット・家電の素材については、より細かい項目をガジェット商品のPR素材チェックリストにまとめています。プレスキットを揃えたあとの届け方は、PR配信とメディアアプローチの違いをご覧ください。

Glotureができること

Glotureは商品PRの会社です。商品情報をもとに、メディアに伝わる商品ストーリーとプレスリリースを整え、PR配信、メディアアプローチ、自社メディアModern-Gでの紹介、掲載レポートまでを支援します。プレスキットに必要な素材の洗い出しや、足りない情報の整理からご相談いただけます。メディア掲載をお約束するものではありませんが、記事にしやすい状態を整えることで、掲載の可能性を高めることはできます。PR予算は30万円からご相談いただけます。

この記事は、株式会社Glotureの商品PR支援経験をもとに編集しています。