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クラウドファンディング

クラウドファンディング後に一般販売へつなげるには?PR・EC・小売展開の考え方

Makuake・CAMPFIRE・GREEN FUNDINGなどの終了後に、一般販売へつなげる方法。結果の分析、支援者の声、商品ページとサポートの整備、価格の見直し、一般販売のPR、EC・小売への広げ方を解説します。

Gloture編集部公開 約7分

クラウドファンディングから一般販売へ

クラウドファンディング結果と支援者の声を整理
一般販売の準備商品ページ・サポート・在庫・価格
EC・小売へ一般販売の開始を新しいニュースに
  • 勢いが落ちる理由
  • 6つのステップ
  • 終了後90日
  • チェックリスト
目次
  1. なぜ終了後に勢いが落ちやすいのか
  2. ステップ1:プロジェクトの結果を分析する
  3. ステップ2:支援者の声を集める
  4. ステップ3:PR実績とレビューを整理する
  5. ステップ4:一般販売の受け皿を整える
  6. ステップ5:一般販売の開始を、新しいニュースにする
  7. ステップ6:EC、小売、代理店へ広げる
  8. 終了後90日の流れの例
  9. よくある失敗
  10. 資金繰りにも目を向ける
  11. 一般販売に向けたチェックリスト
  12. Glotureができること

この記事の結論 クラウドファンディングが終わった直後は、支援者への対応と一般販売の準備が重なる、いちばん忙しい時期です。勢いを落とさないためには、終了前から「一般販売をいつ、どこで、いくらで始めるか」を決め、プロジェクトの結果と支援者の声を整理し、商品ページ・サポート・在庫・価格を整えたうえで、一般販売の開始を新しいニュースとして発信することが大切です。EC、小売、代理店との商談は、その順番の中に組み込んで考えます。

この記事は、Makuake、CAMPFIRE、GREEN FUNDINGなどで購入型のクラウドファンディングを実施中、または実施後の企業向けに書いています。プラットフォームごとの規約は異なるため、具体的な条件は各社の案内を必ずご確認ください。

なぜ終了後に勢いが落ちやすいのか

クラウドファンディングの期間中は、公開日、目標達成、終了間際といった「話題の山」が自然に生まれます。プラットフォーム内での露出もあり、注目が集まりやすい状態です。

終了すると、こうした仕組みがなくなります。さらに、チームは製造や発送、支援者対応に追われ、発信が止まりがちです。Glotureがこれまで見てきた中でも、終了後の数か月に何も発信できず、一般販売を始めたときには話題がすっかり落ち着いていた、というケースは少なくありません(これは当社の経験に基づく見方で、統計ではありません)。

勢いを保つには、終了後にやることを、期間中から準備しておく必要があります。

クラウドファンディングから一般販売へ

  1. 1クラウドファンディング結果・支援者の声・掲載実績を整理
  2. 2EC・自社販売商品ページ、サポート、在庫、価格を整えて一般販売を開始
  3. 3小売・代理店実績を材料に、条件と体制を整えて商談へ

ステップ1:プロジェクトの結果を分析する

一般販売の計画を立てる前に、プロジェクトが何を教えてくれたのかを整理します。

  • 支援者数と支援総額 どのリターンが選ばれたか、どの価格帯に人気が集まったか。
  • 支援のタイミング 公開直後、期間中、終了間際のどこで伸びたか。記事掲載やSNS投稿と時期が重なっていたか。
  • 流入元 どこから支援ページに来た人が多かったか(記事、SNS、プラットフォーム内、自社の告知など)。
  • 利益の実態 手数料、製造、送料、サポート、広告を差し引いて、どれだけ残るのか。
  • 伝わり方 質問の内容から、商品の価値が正しく伝わっていたかを確認します。

ステップ2:支援者の声を集める

支援者は、一般販売前に商品を手にする最初のユーザーです。

  • 応援コメントやメッセージで多かった声
  • よくある質問と、その答え
  • 届いたあとの感想、レビュー、SNSでの投稿
  • 不具合や改善の要望

良い声は商品ページや営業資料に、改善の要望は商品や説明の見直しに活かします。公開されていない声を使う場合は、本人の了承を得て、個人が特定されない形にします。

ステップ3:PR実績とレビューを整理する

期間中に掲載された記事、レビュー記事、動画を、媒体名、日付、切り口とともに一覧にします。これが一般販売のPRや小売商談の材料になります。まとめ方は小売商談に使えるPR実績のまとめ方で詳しく解説しています。

レビュアーやインフルエンサーに商品を提供して紹介してもらった場合は、景品表示法のステルスマーケティング規制に沿った表示がされているかも確認しておきます(消費者庁)。

終了後に整理する3つの材料

結果

  • 支援者数と支援総額(集計日つき)
  • 選ばれたリターンと価格帯
  • 支援が伸びた時期

声

  • よくある質問
  • 届いたあとの感想
  • 改善の要望

実績

  • 掲載記事
  • レビュー・動画
  • 媒体名・日付・切り口の一覧
どれも、一般販売の商品ページ、プレスリリース、小売向け資料で繰り返し使う材料です。

ステップ4:一般販売の受け皿を整える

商品ページの更新

クラウドファンディングのページは「応援してもらう」ための構成になっています。一般販売の商品ページでは、「比べて選ぶ」人に向けて、価格、仕様、使い方、保証、配送、返品条件を分かりやすく整理し直します。ECで販売する場合は、特定商取引法に基づく表記も必要です(消費者庁)。

サポートと取扱説明書

支援者から寄せられた質問は、FAQや取扱説明書を改善する材料です。一般販売では、問い合わせの数が増えることを前提に、窓口と対応の流れを決めておきます。

製造と在庫

一般販売の開始時期は、支援者への発送が終わる時期と、追加生産の見通しから決まります。支援者への発送が遅れているのに一般販売を始めると、支援者の不満につながりやすいため、順番には注意が必要です。

価格と利益の見直し

クラウドファンディングの先行価格と一般販売価格の関係を整理します。ECモールや小売店で販売する場合は、手数料や卸値を差し引いても利益が残るか、店頭価格とEC価格に矛盾が出ないかを確認します。

クラウドファンディングのページと、一般販売の商品ページ

応援してもらう

クラウドファンディングのページ

読み手
応援したい人
中心になる内容
開発の背景、想い、リターン
価格
先行価格・期間限定
必要なもの
活動報告、支援者とのやりとり
比べて選んでもらう

一般販売の商品ページ

読み手
他の商品と比べて選ぶ人
中心になる内容
使い方、仕様、保証、配送、返品
価格
定価と、割引の理由・期間
必要なもの
特定商取引法に基づく表記、FAQ、レビュー

ステップ5:一般販売の開始を、新しいニュースにする

「クラウドファンディングで支持された商品が、いよいよ一般販売へ」という流れは、媒体にとっても紹介しやすい構成です。販売開始日、価格、販売場所が決まった時点でPR配信を行い、期間中に関心を示した媒体には個別に案内します。

発表する数字には、集計時点と条件を添えます。支援総額や支援者数を誇張したり、比較対象を曖昧にしたりすると、媒体からの信頼を失います。

ステップ6:EC、小売、代理店へ広げる

一般販売の販路は、段階を分けて考えると無理がありません。

一般販売の販路の考え方

まず買える場所

自社EC・ECモール

  • 支援者以外が買える受け皿
  • 商品ページと表記の整備
  • 検索や記事からの受け皿
触れてもらう

体験型店舗・ポップアップ

  • 写真では伝わりにくい価値
  • 反応を集めて次の材料に
  • メディア・バイヤーを招く理由
広げる

小売・代理店

  • 実績が揃ってからの商談
  • 利益・供給・サポートの準備
  • 導入の判断は小売店側
  • 自社EC・ECモール まずは支援者以外の人が買える場所をつくります。経済産業省の調査では、2024年の物販系分野のEC化率は9.8%、生活家電・AV機器・PC等の分野では43.03%でした(経済産業省)。ECは重要ですが、カテゴリによっては店頭で選ぶ人も多くいます。
  • 体験型店舗・ポップアップ 実物に触れてもらうことで、写真では伝わりにくい価値を伝えられます。
  • 小売店・代理店 支援者数、掲載実績、ECでの販売実績、レビューが揃ってくると、商談の材料になります。ただし、小売店は価格、利益、供給、パッケージ、サポート、法令への対応なども含めて判断します。PR実績や支援実績があれば導入が決まるわけではありません。

販路全体の考え方は日本で新商品を売る前に考える販路設計で整理しています。

終了後90日の流れの例

終了後90日の流れの例

  1. 1終了〜30日

    整理する

    • 結果と支援者の声の分析
    • 支援者への発送計画の共有
    • 掲載・レビューの一覧化
  2. 231〜60日

    受け皿を整える

    • 商品ページの作り直し
    • FAQ・取扱説明書の改善
    • 価格と利益の見直し
  3. 361〜90日

    一般販売を発信する

    • 一般販売開始のPR配信
    • 関心を示した媒体への案内
    • 小売・代理店向け資料の準備
製造や発送の状況によって前後します。支援者への発送を優先してください。

よくある失敗

  • 終了後の販売場所と価格が、終了時点でまだ決まっていない
  • 支援者への発送より先に一般販売を始めてしまう
  • クラウドファンディングのページの文章を、そのまま商品ページに使う
  • 掲載記事やレビューを整理しないまま、小売商談に臨む
  • 一般販売の開始を発信せず、静かに販売を始めてしまう

資金繰りにも目を向ける

クラウドファンディングの入金時期は、プラットフォームごとに異なります。たとえばCAMPFIREは、振込申請の翌月末に支払う仕組みと、早期入金のサービスを案内しています(CAMPFIRE ヘルプ)。追加生産や一般販売の準備にかかる費用を、いつ、どの資金で支払うのかを先に確認しておきましょう。補助金・助成金を検討する場合は、クラウドファンディングに使える補助金・助成金とは?もご覧ください。

一般販売に向けたチェックリスト

一般販売に向けたチェックリスト

  • プロジェクトの結果と利益の実態を整理した
  • 支援者の声とよくある質問をまとめた
  • 掲載記事・レビューを一覧にした
  • 一般販売の商品ページを作り直した
  • サポート窓口と取扱説明書を整えた
  • 追加生産と在庫の見通しを立てた
  • 先行価格と一般販売価格の関係を整理した
  • 一般販売の開始をPRとして発信する準備をした
  • 小売・代理店向けの資料を用意した

クラウドファンディングの公開前・期間中のPRはクラウドファンディング前後のPR設計で解説しています。

Glotureができること

Glotureは商品PRの会社です。ECの運営代行、在庫・物流、小売店への取次や販売代理は行っていません。お手伝いできるのは、クラウドファンディングの結果と支援者の声をもとに一般販売向けの商品ストーリーを整え、PR配信、メディアアプローチ、自社メディアModern-Gでの紹介、掲載レポートの作成を通じて、一般販売や小売商談で使える材料をつくることです。メディア掲載や売上、店頭での取り扱いをお約束するものではありません。PR予算は30万円からご相談いただけます。

この記事は、株式会社Glotureの商品PR支援経験をもとに編集しています。